こんな方におすすめ
- 仕事の代わりがいないから休めない…
- 代わりがいないって誰が悪いの?
- 有給を取るために最低限やるべきことってなに?
この記事を書いてる人
- 農林水産省推進、『ノウフク・アワード2022』水産企業で歴代初の受賞。
- 『とうほくSDGsアワード2023』優秀賞
- 人の心を様々な角度から理解し、導くことが得意
- サラリーマン、経営者の経験(3社)を持つ32歳
この記事を読んでわかること
- 仕事の代わりがいないから休めないのはおかしい
- 代わりがいないから休めない原因
- 仕事の代わりがいないから休めない時の有給休暇取得4ステップ
仕事の代わりがいないから休めない!と感じたら会社のルールと働く人の権利を確認しよう
「仕事の代わりがいないから休めない!」という状況は、多くの労働者が直面する悩みです。
しかし、このような時には、会社のルールや働く人の権利を確認し、上手に利用することが大切です。
- 会社のルールを守り権利を使う
- 会社や上司を変えることは難しい
- 自分から仕事を辞める方が効率的で気が楽
それぞれ詳しく解説します。
会社のルールを守り権利を使う
まず、自分の勤める企業の就業規則や労働協約を確認しましょう。
これらの文書には、
- 休暇の取り方
- 有給休暇の権利
- 労働時間や休憩時間
に関する規定が明記されています。
また、長時間労働が常態化している場合は、労働基準監督署への相談も考えるべきです。
会社や上司を変えることは難しい
次に、会社や上司を変えることの難しさを理解しましょう。
組織の文化や体制を短期間で変えるのは困難です。
そのため、状況を変えるためには、自分から積極的に行動を起こすことが重要です。
例えば、
- 仕事の効率化を図る
- 業務の優先順位を見直す
- またはチーム内での業務分担を提案する
など、実践的な解決策を模索することが求められます。
自分から仕事を辞める方が効率的で気が楽
仕事の効率を上げるにも限界はあり、その際には自分から仕事を辞める選択も考える必要があります。
転職によって、より良い労働環境、キャリアの機会を見つけることができます。
しかし、転職する前に、十分な情報収集と計画が必要です。
【仕事の代わりがいないから休めないはおかしい】結論、休むことは可能
まず結論として、仕事の代わりがいないから休めないのはおかしい状況です。
休める体制を整えたり、働く人たちの管理をするのは会社がやるべきことです。
あなたも会社のルールを守って仕事をしているのであれば、休めないという感情を持ちすぎる必要はありません。
この記事では本来の雇用する側の役割と雇用される側の権利を明確にしつつ、仕事を休むための具体的な対処法を4ステップで解説していきます。
この4ステップをやった上で上司や会社に何か指摘されるようであれば労働基準監督署へ相談しても問題ありません。
会社や労働基準法についての知識があるとある程度戦うことができますが、とにかく仕事を休む方法を早く教えてほしいという方はスクロールしてください。
働く人には仕事を休む権利がある
そもそも働く人には仕事を休む権利があります。
みなさんご存知の通り、有給休暇を年に5回は最低限とってもらうことになっていますが、希望の日に休めるかどうかは絶対ではありません。
有給休暇の日程の決め方
有給休暇は本人の希望日を理想としていますが、繁忙期や会社の都合により、会社と本人の相談の上、希望日をずらすことができます。
会社と本人の希望を交えた結果で取得日が決まります。
知らない方が多いと思いますので覚えておきましょう。
参考:【リーフレットシリーズ労基法39条】
代わりがいないから働かせることは違法
たまに有給休暇をお金で買い取る会社があったりしますが、それは労働法に引っ掛かりますのでお心当たりある方は労働基準監督署へ相談するか、会社を辞めてしまいましょう。
労働基準法では
- 「1日に8時間」「1週間に40時間」を超えて労働させてはいけない
- 使用者は労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなけれないけない
- 毎週1日もしくは4週間を通じ4日以上の休日を与えなければいけない
つまり、仕事の代わりがいないからと働かせ続ける状況は法律に違反していることとなるのです。
しかし変形労働時間制を採用していたりする場合は休みのタイミングを変更できることになっています。
会社ごとに違うので自分の会社の就業規則を確認することをおすすめします。
たまに有給休暇をお金で買い取る会社があったりしますが、それは労働法に引っ掛かりますのでお心当たりある方は労働基準監督署へ相談するか、会社を辞めてしまいましょう。
会社を辞める場合はこちらの記事を参考にすると退職までの流れと次の仕事の探し方などがわかりやすく書いているので確認しましょう。
休めない状況は雰囲気でしかない
どの企業も人不足の影響がある中ですが、休めない状況を意図的に作っている会社もあります。
経営者というのは最終的な利益を増やすために会社を経営します。
そしてそこで働いてもらっている人のお給料というのは経営者から見ると支出に当たります。
これ自体は何も変なことではなく当たり前のことですが、利益に余裕がなかったり、コストカットを極限まで考えている経営者の場合、人件費はなるべく抑えたいと考えてしまいます。
そのため、会社が回るギリギリの人数で人を雇い、回している可能性があります。
そのため、そこで働いている人たちは常にギリギリの人数でやらなければならなくなり、なかなか休みにくい環境ができてしまうのです。
仕事の代わりがいないから休めないと感じる理由
先ほどの解説では会社と労働基準法についての解説をしましたが、ここからは主な理由について解説していきます。
主な原因は以下の通りです。
- 自分しかできない仕事がある
- 人手不足で1人でも欠けると仕事が終わらない
- 会社が休めない雰囲気になっている
- 周囲から休まれると困ると言われている
- 休み明けの仕事量が多い
自分しかできない仕事がある
一因として、自分しかできない特定の業務が存在することが挙げられます。
このような仕事は他の人には代わりがきかず、あなたが不在の場合にはその業務が滞る可能性が高くなります。
人手不足で1人でも欠けると仕事が終わらない
組織が現在人手不足の状況であるため、一人でも欠員が出ると業務の遂行が困難になる可能性があります。
この状況下では、休暇を取ることが難しい理由となります。
会社が休めない雰囲気になっている
組織全体で働きが評価され、休暇を取ることが奨励されているかどうかが重要です。
会社の雰囲気を作っているのは大抵が上司です。
その雰囲気で無言のプレッシャーをかけられるとどうしても休むことを諦めてしまいがちです。
周囲から休まれると困ると言われている
あなたの業務が重要で、周囲の人々があなたの存在に依存している場合、休暇を取ることが難しくなることがあります。
これは、他の人々があなたの代わりを果たすための準備やトレーニングが不足していることを意味する場合があります。
本来は管理職や上司が1人の仕事量を均一にするために組織で分散するのですが、中堅社員がいない会社や中間管理職のレベルが低い場合このような現象になってしまう場合があります。
休み明けの仕事量が多い
休暇を取ること自体は可能であるが、休み明けに多くの仕事が積み上がってしまうという状況もあります。
これにより、休暇を取ることが逆に負担となる可能性があります。
このような場合は本来は休む日の仕事を上司や管理職が分散させることが望ましいですが、組織がうまく機能していない場合、上司や管理職も知ってて無視する場合があります。
仕事の代わりがいないから休めないと感じる会社の特徴9選
部署や役割の線引きが曖昧
会社内での業務分担や役割が明確に定義されていない場合、仕事が適切に代替されることが難しくなります。
誰がどの業務を担当するかが不明確なままであるため、一人が不在の場合に業務が滞り、休暇を取ることが難しくなります。
上司も自分の仕事で毎日手一杯
上司自身が自身の業務に追われており、部下の仕事の代わりをする余裕がない状況が考えられます。
これにより、部下が休暇を取ることに対するサポートが不足し、休むことが難しくなります。
働く人たちの表情がいつも暗い
仕事が忙しく、ストレスがたまっている場合、従業員たちの表情や雰囲気が暗くなることがあります。
こうした状況では、休暇を取ることが難しくなるだけでなく、従業員のモチベーションや健康も損なわれる可能性があります。
残業が当たり前となっている
長時間労働や残業が会社文化の一部となっている場合、従業員たちは常に仕事に追われており、休暇を取る余裕がありません。
残業が当たり前とされる環境では、休暇を取ることが難しくなるでしょう。
就業規則(労働規則)が見える位置にない
就業規則や労働規則が従業員に対して明確に伝えられていない場合、休暇の取得方法や条件が不透明になり、従業員たちは休みにくくなる可能性があります。
規則が見える位置にないため、休暇を取る際のガイドラインが不足していることが考えられます。
体調不良でも絶対出勤しなければならない
熱があったり風邪をひいても仕事に穴を開けることができないと感じてしまい、多少の体調不良なら出勤しなければならないという風潮がある会社は危険です。
何度も無理をしながら仕事をすると、すぐに良くなる体調不良も長引いたり、表面上に出てこない心の病やストレスを余計に感じてしまい、また無理をしなければなりません。
そんな状況ではいつまで経っても休むことは難しく、周囲も同じように休みにくくなります。
ストレスを抱えていても上司や会社に相談できない
仕事上のストレスを発散することができず、上司や会社に相談することができないような会社は極めて危険です。
仕事のやり方が根性論であったり、残業している人が頑張っているという風習が残っていたりする場合があります。
会社の体質としては古く、相談したとしても、
- 「気合いが足りない」
- 「昔はもっと辛かった」
- 「それを自分で解決するから意味がある」
など、具体的な解決が見込めないような答えが返ってきてしまい、ストレスの原因を解決できません。
パワハラを黙認する風潮がある
先ほどの『ストレスを抱えていても上司や会社に相談できない』と同じく、パワハラを黙認する場合もギリギリの人数でそれぞれが120%で仕事を回しているので休めないと感じやすい会社です。
上司としては指導と思っており、パワハラと感じていない場合があります。
そしてその上司も昔はさらに上司からもっとパワハラに近いやり方で教わってきた可能性が高く、パワハラの基準がずれているのです。
コロナでも休めない雰囲気がある
仕事の代わりがいないから休めないと感じる会社の特徴として、コロナになったとしても休めない雰囲気があることが挙げられます。
その会社では仕事をすることが1番大事であり、コロナになったとしても会社に出勤せずに、家で仕事を同じようにしなければならない可能性があります。
仕事の代わりがいないから休めない時の有給休暇取得4ステップ

それでは具体的に有給休暇を申請するための手順を4ステップで解説します。
この手順で会社や上司が口出しできるのは有給休暇の日程調整のみです。
それ以外は口出しできないような聞き方になっていますのでブックマーク等で見返せるようにしておくと良いでしょう。
ステップ1:有給申請する場合の用紙の場所を聞く
まずは有給申請する場合の用紙が置いてある場所を聞きましょう。
置き場所がわかっている場合はステップを省略しても問題ありません。
ステップ2:有給を取得できそうな日を上司から教えてもらう
次に上司から有給を取得できそうな日を聞きましょう。
本来は自分の希望を出すだけで問題ないのですが、会社のことも考えていることを伝えるためにも上司に相談するのかいいかと思います。
理由は基本的になんでもいいことになっているのですが、周囲のことや取りにくさを考えるとそれなりに考えて用意しておく必要があると思います。
ステップ3:記入した有給申請の用紙を管理者へ提出する
有給申請の用紙をしっかりと埋めて早速提出しましょう。
理由によってはだいぶ前にわかっていることもあるかと思いますのでギリギリになって提出するのではなく、なるべく余裕を持って提出することで、会社としても当日の体制を整えやすいです。
ステップ4:有給前日までに自分の仕事を誰に振ればいいか上司に確認する
いよいよ最後のステップです。
もし自分にしかできない仕事や、引き継がなければならないことがある場合、自分で周囲にお願いするのではなく、上司や管理職にどうすればいいか相談しましょう。
上司から指示があった場合引き継いでくれる人になるべくわかりやすくマニュアルや、やり方をレクチャーし、当日に問題が起きないようにしておきましょう。
まとめ
仕事の代わりがいないから休めないはおかしい状況です。
働く人には仕事を休む権利があり、休めないと感じるのは雰囲気だけである場合もあります。
仕事の代わりがいないから休めない原因は以下の通りです。
- 自分しかできない仕事がある
- 人手不足で1人でも欠けると仕事が終わらない
- 会社が休めない雰囲気になっている
- 周囲から休まれると困ると言われている
- 休み明けの仕事量が多い
仕事の代わりがいないから休めない会社と感じる会社の特徴9選は、
- 部署や役割の線引きが曖昧
- 上司も自分の仕事で毎日手一杯
- 働く人たちの表情がいつも暗い
- 残業が当たり前となっている
- 就業規則(労働規則)が見える位置にない
- 体調不良でも絶対出勤しなければならない
- ストレスを抱えていても上司や会社に相談できない
- パワハラを黙認する風潮がある
- コロナでも休めない雰囲気がある
上記の特徴にたくさん当てはまる場合ブラックかもしれません。
仕事の代わりがいないから休めない時の有給休暇取得4ステップは以下の通り。
- 有給申請する場合の用紙の場所を上司から聞く
- 有給を取得できそうな日を上司から教えてもらう
- 記入した有給申請の用紙を管理者へ提出する
- 有給前日までに自分の仕事を誰に振ればいいか上司に確認する
ここまでやって上司が何か言ってきたり、期日を決めない場合は労働基準法違反となります。
自分で解決できることとできないことがあり、有給休暇取得の4ステップで個人ができることは全て網羅されています。
前提として会社のルールをしっかり守っている場合は当たり前の権利を使い、しっかり主張しましょう。
会社や上司を変えることは難しいので自分できることを全てやって、ダメそうなら自分の将来のためにも、転職を考えましょう。
この世の中には知らないだけで損をすることがたくさんあります。
自分でよく調べ、損をしないようにしましょう。