こんな方におすすめ
- 慣れない仕事が疲れる…いつまで続く?
- 転職したけどこの仕事で本当にいいのかな…
- 転職先の仕事が向いているかどうかの判断が難しい…
この記事を書いてる人
- 農林水産省推進、『ノウフク・アワード2022』水産企業で歴代初の受賞。
- 人の心を様々な角度から分析、理解することが得意なメンタルデザイナー【心のデザイナー】
- サラリーマン、経営者の経験(3社)を持つ31歳。
- 従業員の『得意』を伸ばしてきた人
この記事を読んでわかること
- 仕事が慣れない理由7つ
- 仕事に慣れてくるタイミング
- 転職によって今後苦労する可能性
6ヶ月続けても慣れない仕事は向いてない可能性大
新しい職場に慣れるまでに3ヶ月くらいが目安ということを聞いたことがあるかと思います。
会社に通って仕事をして帰ることに慣れるのであれば3ヶ月で問題ないかと思いますが、本当にあなたが知りたいことは、
- 「この会社の『仕事に慣れる』までどれくらいかかるのか」
ということではないでしょうか。
入社から3ヶ月は会社に慣れる期間
労働条件通知書を確認してみましょう。
試用期間についての説明があるかと思います。
会社によってまちまちですが、試用期間を設けている会社は1ヶ月から6ヶ月程度で設定することが多いです。
もちろん雇用される人の前職での実績や専門性などを考慮して決定される場合もあります。
筆者も試用期間を決める際の目安にしていたのですが、試用期間は会社に慣れるための期間として設定していました。
会社に慣れるという状態のイメージは以下の通りです。
- 遅刻のない、ちょうどいい時間に出勤できるようになること
- 会社の目指していることや考え方の方向性を把握すること
- 身近な先輩や上司等の名前と役職を覚えること
- 簡単な指示があった時にやるべき作業が伝わる状態
- 会社内の大まかな仕組みがわかること
会社の規模にもよりますが3ヶ月でこの程度のことができるようになると会社に慣れたと言えるでしょう。
入社から3ヶ月~6ヶ月は仕事に慣れる期間
次に入社から3ヶ月〜6ヶ月について解説していきます。
あなたが聞きたいのは、実際の仕事を1人で行うようになった時の仕事に慣れるまでの期間が、自分は適切なのかわからないのではないでしょうか。
6ヶ月過ぎても慣れないと感じる場合
6ヶ月過ぎても仕事が慣れない場合、根本的に仕事が合っていない可能性が高くなります。
合わない仕事を続けることは余計に身も心も疲れます。
それ以上無駄な時間を過ごすことのないようにあなたが仕事に慣れていない理由をじっくりみていきましょう。
また、対策できることがあればやってみて本当に仕事が合ってないかを見極める必要があります。
【疲れるのは仕事が慣れないから】慣れない理由7つ
新しい仕事に取り組む際、疲れを感じるのは以下の理由からです。
これらの要因が重なることで、新しい仕事に慣れる過程は体力的・精神的にも多くのエネルギーを必要とします。
時間をかけて適応することで、段階的に疲労感を軽減することができるでしょう。
1.インプットが多く頭の整理が追いつかない
新しい環境や知らないタスクには多くの情報が入ってきます。
これらの情報を整理し、頭で理解する必要がありますが、日々インプットすることばかりで頭が追いつかず、疲れを感じることがあります。
2.精神的な自分の立ち位置が定まってない
精神的な自分の立ち位置が定まっていない状態とは、
- 気軽に話ができる人いない
- 自分のすべき行動のお手本となる先輩が見つかっていない
- 誰にどう忖度をすればいいかわからない状態(するしないに関わらず)
- 判断材料が少ない状態
これらの状態が当てはまる場合、精神的な自分の立ち位置が定まってなく、意見を求められた際に答えることができなかったりし、疲れを感じることがあります。
3.周囲の資料やツールが使い慣れていない
新しい環境では、使われている資料やツール、設備などに慣れていないことがあります。
これらに適応するためには実際にたくさん使う必要があり、それが疲労を引き起こすこともあります。
定期的に新しい資料やツールを使わなければならない場合は、『疲れることに慣れる』まで使い続けなければいけません。
4.周囲の人間関係が構築できていない
新しい職場では、周囲の同僚や上司との人間関係を築く必要があります。
これに時間とエネルギーを費やすことは疲労をもたらす要因となります。
5.仕事のルーティンが定まってない
新しい仕事では、まだ自分なりの効率的な作業ルーティンを確立していないことがあります。
これにより、作業の進行がスムーズでないため、疲労感が増すことがあります。
仕事のルーティン例
- 出勤後に時間外に来ているメールのチェック
- 急ぎのメールがあれば先方とメールの中身について電話で確認
- メールがなければAMは注文取りと発注作業
- 13時に発注が締め切りなので注文取りを12時に締め切る
- 発注漏れがないかチェックしてお昼休憩
- 午後は社内での定例打ち合わせと明日のスケジュール調整
- 何もなければ定時に退社
上記のようにルーティンが決まっていると仕事の漏れも考える必要がなく、アクシデントが少ないので考えることが減って疲労をあまり感じません。
6.仕事の正解とミスの区別がついていない
新しい仕事では、どのようなアプローチが正しいのか、どのようなミスが許容範囲内なのかを理解するには時間がかかります。
この不確かさが疲労感を生むことがあります。
数学のように答えが一つしかないのであればやり方暗記すれば問題ありませんが、疲れを感じるのは答えがない仕事です。
7.早く慣れようと焦って空回り
新しい環境で早く成果を出そうと焦るあまり、無駄な努力や方向転換が繰り返されることがあります。
これにより、効果的な作業ができず疲労が蓄積されることがあります。
仕事に慣れてくるタイミング
時間をかけて適応することで、段階的に疲労感を軽減することができます。
ここでは先ほどの理由7つに対しての目安となるタイミングを解説していきます。
1.インプットがある程度落ち着いた時
インプットも月日が経てば必要な情報や考え方が整理されてきます。
目安として1週間ほどの仕事の中で、日々の単純な作業を先輩や上司に教えられたことが無いのであれば、インプットがある程度落ち着いたと言えるでしょう。
2.自分の立ち位置が定まった時
自分の立ち位置が定まってくると反復になりますが以下の状態になります。
- 気軽に話ができる人がいる
- 自分のすべき行動のお手本となる先輩が見つかり、参考にしている
- 忖度を誰にどうすればいいかわかった(するしないに関わらず)
3.資料や物がどこにあるのか思い出せるようになった時
仕事の中で使いたいツールや確認したい資料が頭に浮かび、それがどこにあるのか、どう使えばいいかまで想像できるようになります。
無駄な作業が減ると同時に調べ物が楽になってきます。
4.周囲の人に対して心の距離感が掴めた時
人間関係の構築ができるとかなり疲労は減るはずです。
距離感が掴める状態とは、
- ジョークが通じる人や通じない人の区別
- その人にはどういうアプローチで話しかければいいか
- 「この人は怖いから少し距離を取ろう」
などが把握できた状態のことを言います。
5.一日のルーティンや計画が当日朝にイメージできるようになった時
いつも時間に追われたり、次に何をしなければならないのかをわからないままにせず、理由を持って作業をすることができ、それをルーティンとしてイメージできる状態になれば、仕事が身についており、アクシデントが起きにくく、疲労をあまり感じないでしょう。
6.先輩や上司のアドバイスに対し理解ができるようになった時
業務内容や業界の専門知識が増えるにつれて、先輩や上司のアドバイスがより理解しやすくなります。
最低限の知識が身についている状態であり、アドバイスを聞きながら具体的な行動がイメージできるようになります。また、アドバイスに対してさらに質問もできるようになるでしょう。
7.慣れてきたと実感できるようになった時
1〜6までの状態に実感できるようになると、徐々に自信がつき、新しい状況に対する適応力が高まります。
これによりアドバイスを求めなくても、自分で意思を持って判断できるようになり、慣れてきたと実感します。
【目安6ヶ月】合わない仕事は続かない
仕事に慣れないと感じていたのは自分に合わない仕事だった可能性があります。
先ほど解説した仕事が慣れない理由は努力をしていれば大抵は6ヶ月程度で慣れてくると考えます。
しかしあくまでも目安として考えましょう。
仕事の専門性や業務量の多さ、会社の体質から業界によって大きく変動します。
よって、最終的には自分の感覚で自分は仕事に慣れてきたのか、自分には合っていない仕事なのかを図る必要があります。
4ヶ月目〜6ヶ月目は様子を見ながら転職の準備を
もし自分には合っていない可能性がある場合、念の為準備だけしておく必要があります。
なぜなら合わない仕事を続けることは精神的にも肉体的にも疲れます。
無理に続けるよりは、自分に合う仕事を探したほうがいい場合もあります。
こちらには仕事を辞める手順や次の仕事探しの考え方などが書かれています。
チェックしておきましょう。
まとめ
新しい仕事に慣れる過程は個人差がありますが、3ヶ月から6ヶ月程度かかるでしょう。
疲れる理由は多岐にわたり、インプット、人間関係、ツールの使い方などが影響します。
自分の立ち位置や業務ルーティンが定まり、資料の扱いや人間関係に慣れるタイミングで徐々に疲労感が軽減されていくでしょう。
適切なタイミングで判断し、自分に合った道を選ぶことが大切です。