こんな方におすすめ
- ハローワークに求人を出さない会社って何かあるの?
- ハローワークに求人を出せないってブラックってブラックだから?
- ハローワークに求人を出さない会社の特徴を知りたい!
この記事を書いてる人
- 農林水産省推進、『ノウフク・アワード2022』水産企業で歴代初の受賞。
- 『とうほくSDGsアワード2023』優秀賞
- 人の心を様々な角度から理解し、導くことが得意
- サラリーマン、経営者の経験(3社)を持つ32歳
この記事を読んでわかること
- ハローワークに求人を出さない会社の特徴
- ハローワークに求人を出せない会社はブラックなの?
- ハローワークに求人を出していた会社だからわかること【体験談】
ハローワークに求人を出さない理由

会社がハローワークに求人を出さない理由にはさまざまあり、必ずしも全てがブラックな会社であるわけではありません。
しかし、一部の会社はハローワークに求人を出したくても出せないことがあります。
詳しく解説します。
中にはブラック企業もいる
ハローワークに求人を出さない会社の中には、ブラック企業の存在も考えられます。
ブラック企業は、過酷な労働環境や法令違反、不当な給与体系などが特徴であり、これらの問題を抱えた企業は、公に求人を出すことを避ける傾向があります。
ただし、必ずしもハローワークに求人を出さない企業がブラックであるとは限りません。
企業の実態は様々であり、詳細な調査や情報収集が必要です。
労働基準法を知らないと記載が難しい
労働基準法には、労働規則(就業規則)に必要な労働条件や待遇を正確に記載することが求められています。
労働基準法を把握した上で自分の会社がどのような形で労働規則(就業規則)ができているのかを把握していないと求人情報を記載するのが難しいのです。
求人情報を細かく記載しなければならないから手間がかかる
ハローワークでは、求人募集において労働条件や待遇、給与体系、職務内容などを細かく記載することが求められています。
しかし、これらの情報を適切に伝えるためには時間と労力がかかります。
企業はその都度の更新や修正も考慮しなければなりません。
ハローワーク以外の求人媒体を選ぶことで、この手続きや適切な情報提供の煩雑さを回避し、効率的かつ迅速に募集を進めることが可能になるのです。
ハローワークに求人を出さない会社の特徴
会社がハローワークに求人を出さない理由は多岐にわたり、それぞれの特徴が存在します。
以下では、ハローワークに求人を出さない会社の特徴をそれぞれの観点から解説します。
非公開にしたい
ハローワークに求人を出さないのは、求人を非公開で採用活動を進めたい理由があるからです。
公に情報を開示せず、特定のルートやネットワークを通じて求人を広めることを望むからです。
これにより、企業は厳選された応募者に限定され、公開された求人情報が広まることなく、競争を避けることができます。
非公開の求人は、企業が特定の候補者に焦点を当て、採用プロセスをより慎重に進めるための手段となります。
直接雇用を好む
一部の企業は、ハローワークでの募集よりも直接雇用を好む傾向があります。
これは、既存の社員やビジネスネットワークを通じて求人情報を共有し、内部での推薦や紹介を重視する姿勢を反映しています。
直接雇用は、組織内の人間関係や文化に適した候補者を見つける際に有益であり、仕事への情熱が人並み以上ある人を探す場合にとても効果的です。
人材紹介会社を利用している
ハローワークに求人を出さない会社は、人材紹介会社を積極的に活用しています。
人材紹介会社は、企業の要件に合った候補者を紹介することができ、企業は求人を広く公開せずに、信頼性のあるパートナーを通じて適切な人材を獲得できます。
これにより、企業は採用プロセスにおいて専念すべき業務に焦点を当てることができます。
独自のルートがある
一部の会社は、高度なスキルや特定の専門性を持つ人材を求める場合、ハローワークのような一般的な募集をしないことがあります。
このような職種では、一般的な求人サイトやハローワークに情報を公開するよりも、業界内でのネットワークや専門的な組織を通じて求人を募集する方が適していると考えられています。
また、専門学校や教育機関と連携している場合もあります。
ハローワークの求人情報が細かすぎる
一部の会社は、ハローワークの求人情報が会社の採用ニーズを満たさないと感じる場合があります。
ハローワークで会社が求人を出す際に、
- 求人事業所
- 仕事内容
- 賃金・手当
- 労働時間
- その他の労働条件
- 会社の情報
- 選考に関する情報
- 求人に関する特記事項
- 求人・事業所PR
などを細く設定しなければなりません。
個人事業主や労働規則(就労規則)が決まっていない従業員が10人未満会社などからすると、これらの情報を事細かく設定するのが難しい場合があります。
ハローワークに求人を出していた会社だからわかること【体験談】

私は運送会社で専務をやっており、ハローワークに求人を出して実際に募集をしています。
この章では私がハローワークに求人を出していたからわかることを解説していきます。
記載内容が細かすぎて何パターンも書かなければならない
ハローワークで求人を出す場合、
- 求人事業所
- 仕事内容
- 賃金・手当
- 労働時間
- その他の労働条件
- 会社の情報
- 選考に関する情報
- 求人に関する特記事項
- 求人・事業所PR
などを細く設定しなければなりません。
しかし私の会社は運送会社なので、出勤時間や休憩時間、休日などの労働条件やそれに伴う賃金や手当などが人や便によってバラバラです。
なので記載内容が細かくなりすぎてしまい、ハローワークの記載すべき内容の形で書こうとすると数十パターンも求人情報を書かなければならないのです。
業種によってはハローワークのシステムは非常に書きづらく、ハローワークに求人を出さない会社もあり得ることが言えます。
求職者に会社勧めることはほとんどないからすぐに更新しなければならない
また、ハローワークの場合、仕事を探している求職者に対して会社を勧めることはほとんどありません。
ハローワークの仕事の探し方は、各地域のハローワークに設置してある端末で、全国の求人情報から条件を選択し、自分の興味がある求人情報を見つけハローワークの担当者へ知らせて、応募します。
よっぽどのことがない限り、担当者から個人に対して仕事を勧めることはありません。
そのため、求人を出す会社は端末で検索の上位に位置することで仕事を探してる人の目に留まりやすくなります。
条件を指定して検索結果が出てきますが、更新順がデフォルトとなっているため、求人を出す会社はなるべく更新をして、検索結果の上位に位置することでしかできないのです。
担当者の対応が悪いことがある
章の冒頭でも解説しましたが、私は運送会社でハローワークに求人を出す際に記載内容にたくさんのパターンができてしまいます。
どうしたらいいかハローワークの担当者からに尋ねたところ、「解決方法がないので、ハローワークの記載すべき内容に合わせて書いてほしい」としか言われませんでした。
上記のように担当者の対応が悪いことがあり、結局3パターンだけ作りました。
『ハローワークに求人を出さない会社』に関連する質問
最後に『ハローワークに求人を出さない会社』に関連する質問を集めました。
それぞれ解説していきます。
応募した企業から連絡がないのですが、どうすれば良いですか?
企業からの連絡がない場合、以下の手順を検討することが重要です。
フォローアップの電話やメール
一定期間が経過しても連絡がない場合、フォローアップのために電話やメールを送りましょう。
感謝の意を示し、採用プロセスの進捗や次のステップについて尋ねることが良いでしょう。
電話での問い合わせ
企業に電話で問い合わせを行い、採用プロセスの進捗や結果について確認することも一つの手段です。
丁寧な言葉遣いで相手にアプローチしましょう。
待つ
企業の採用プロセスには時間がかかることがあります。
一定の期間を過ぎてから連絡がない場合でも、焦らずに待つことも重要です。
他の求人にも同時に応募しておくと、選択肢を広げられます。
ハローワークで仕事を探しても見つからなかったらどうすればいいですか?
ハローワークでの求人検索が難しい場合、以下のアクションを検討してみてください。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- スカウトサービス
- 家族・知人の紹介
- SNS
などで求人を探すことができます。
やばい求人の見分け方は?
求人には詐欺や違法な募集もあるため、やばい求人を見分けるために以下のポイントに留意しましょう。
高額な給与や手当
過剰な給与や手当が提示されている場合、それが実際の市場価値とかけ離れている場合は注意が必要です。
曖昧な仕事内容
具体的な業務内容や職務詳細が曖昧である場合、企業の信頼性が疑われます。
登録料や費用の請求
正規の求人では、応募に際しての登録料や費用の請求は発生しません。
これが求人に含まれている場合は注意が必要です。
違法な要求
違法な行為や違法な要求がある場合は絶対に応募しないようにしましょう。
身元確認や金銭の受け渡しを求められる場合は詐欺の可能性があります。
まとめ
ハローワークに求人を出せない会社だからといって全てブラックなわけではありません。
中にはブラック企業もいますが、労働基準法を知らないとハローワークの求人情報の記載は難しいため、求人を出していない会社もあります。
また、求人情報を細かく記載しなければならないから手間がかかるため、求人を出していない場合もあります。
ハローワークに求人を出さない会社の特徴は以下のとおりです。
- 非公開にしたい
- 直接雇用を好む
- 人材紹介会社を利用している
- 独自のルートがある
- 専門的な職種・スキルのため
- ハローワークの求人情報が細かすぎる
ハローワークに求人を出していた会社だからわかること【体験談】は以下のとおりです。
- 記載内容が細かすぎて何パターンも書かなければならない
- 求職者に会社勧めることはほとんどないからすぐに更新しなければならない
- 担当者の対応が悪いことがある
ハローワークは昔から全国の都道府県、市町村にあり、身近な存在です。
ハローワークに求人を出さない会社も世の中にはたくさんあり、それぞれの理由があります。
利用者はそれらさまざまな求人媒体の特徴を理解し利用することが重要です。